相続において兄弟間で不公平が生じた場合はどう対処するべき?
相続は、家族間や親族間で不平・不満が溜まると、大きなトラブルに発展してしまう可能性があります。
特に、遺産分割に関しては、不公平感がトラブルにつながりやすいため、配慮が必要です。
ここでは、相続において兄弟間で不公平が生じた場合の対処方法などについて、解説していきます。
遺産相続に関する基礎知識
相続は人が死亡したときに開始します。
故人のことを「被相続人」といい、被相続人の権利義務を引き継ぐ人たちのことを「相続人」といいます。
相続人には、民法上に定められている「法定相続人」として、被相続人の配偶者や子、両親、兄弟姉妹などが含まれます。
被相続人が生前に遺言をのこしていた場合には、基本的に遺言の記載にしたがって、遺産を相続することになりますが、遺言がない場合には、「遺産分割協議」という話し合いを相続人同士で行う必要があります。
遺産分割協議とは、相続人全員で行う話し合いのことで、被相続人の財産のうち、どの財産をどのくらいの割合で引き継ぐのかということを決定する場です。
相続人全員の関与が必要であり、全員の合意の下で遺産分割方法を決定しなければなりません。
相続において兄弟間で不公平が生じる場合とは
具体的に、相続において兄弟間で不公平が生じる場合とはどのような場合なのでしょうか。
これには、主に2つのケースがあります。
まずは、遺産分割協議において、兄弟間で不公平が生じるような遺産分割案を提案されることが考えられます。
例えば、兄が自分に都合のいい遺産分割案を考えて、それを弟に対して一方的に強いるようなケースです。
また、そもそも遺言の内容が、兄弟間で不公平が生じるものになっている場合があります。
例えば、財産の全てを兄弟の一方に相続させる旨の遺言が考えられます。
相続において兄弟間で不公平が生じた場合の対処方法
相続において兄弟間で不公平が生じた場合、どのように対処すればよいのでしょうか。
まず、上記でも確認したように、遺産分割協議においては、遺産分割方法を決定するには相続人全員の合意が必要です。
そのため、兄弟間で不公平が生じるような遺産分割方法については、同意をしなければよいということになります。
公平な遺産分割となるよう話し合いを重ねるか、弁護士に依頼をして、遺産分割の交渉をしてもらうという方法もあります。
交渉がうまくまとまらない場合には、家庭裁判所に遺産分割調停を申し立てることもできます。
遺言において不公平があった場合にも、対処方法があります。
遺言がそもそも無効である場合や、相続人全員が遺言の内容に反対する場合には、遺言の内容にかかわらず、遺産分割協議を行うことによって、遺産分割方法を決定することができます。
相手が協議に応じない場合には、遺留分(=被相続人の兄弟姉妹以外の法定相続人に認められた最低限の遺産の取り分)を、遺留分を侵害している相続人に対して請求することが考えられます。
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