【歯医者での医療過誤】親知らずの抜歯を失敗された
親知らずは、正式には「第三大臼歯」と呼ばれ、永久歯の中でもっとも後ろに位置する歯のことをいい、親知らずを抜歯することは一般的に行われています。
ここでは、親知らずの抜歯を失敗された場合にとるべき対処法についてご紹介します。
親知らずの抜歯の失敗とは
親知らずの抜歯の失敗例としては以下のものがあります。
ドライソケット
抜歯後1週間経過しても、痛みが消えない場合は、ドライソケットの可能性があります。
ドライソケットとは、抜歯後にできた大きな穴が塞がらず、一部の顎の骨が露出してしまっている状態をいいます。
神経の損傷
発生頻度としては高くはないですが、親知らずなどの抜歯時に神経を傷つけられることがあります。
たとえば、抜歯の最中に誤って親知らずの近くを通る下顎神経や舌神経を損傷するケースです。
神経が損傷されると、口の中に麻痺が残ったり、味覚が失われたりすることがあります。
具体的には、抜歯後に唇や顎の一部がしびれる、痛みが続くなどの症状が現れます。
たいていの場合、麻痺は治りますが、損傷の程度によっては麻痺が残ってしまうことがあります。
迷入
迷入とは、上顎洞という大きな空洞に抜歯した歯が落ち込んでしまった場合をいいます。
特に下顎の抜歯の際に、迷入が発生した場合には、開口障害や嚥下障害などの症状が出ることもあります。
親知らずの抜歯を失敗された際の対処法
前提として、医師は患者に後遺症などの医療行為のリスクについて、説明責任を果たす義務を負っています。
医療行為の前に、医師から説明を受けた際は治療内容、費用、リスクなどについて事前に歯科医師に詳しく確認した後に、同意をするようにしましょう。
仮に医師の説明責任が不十分であったとしても、患者側として同意してしまえば、後から説明義務違反を問うことが難しくなってしまいます。
上記のような失敗を原因として後遺症が発生してしまった場合は、カルテ、レントゲン、診断書などの証拠を集めた上で、損害賠償請求をすることが考えられます。
まとめ
医療過誤事件を解決するためには、歯科治療をはじめとする医療行為と法律という両方のジャンルに詳しい専門家に相談することが有用です。
親知らずの抜歯を失敗されて悩んでいる方は、弁護士に相談することをおすすめします。
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益満 清輝Kiyoteru Masumitsu
私は大阪市を中心に医療過誤、相続のご相談を承っています。
医療過誤や相続問題の解決には専門的な知識が必要で、一人で解決をしようとすると、より大きなトラブルとなる可能性があります。
弁護士にご相談いただくことで、ご状況にあった解決策の提案ができますので、お困りの際は一人で悩まずお気軽にご相談ください。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
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